Shunan University 開学式 市長式辞

周南市長
周南市長 藤井 律子




式    辞


学園台が桜色に染まる本日、山口県知事村岡嗣政様をはじめ多くのご来賓の皆様、関係者の皆様をお迎えし、Shunan University の開学を迎えることができましたことを心から感謝申し上げます。

また、公立化に際し、励ましやお力添えを賜りました全ての皆様に、ここに重ねて深く感謝し、御礼申し上げます。

Shunan University の前身となります徳山大学は、当時の徳山市長高村坂彦氏の深い郷土愛と達観した志により、昭和46年に開学しました。
以後五十年の永きに渡り、地元企業や有志の方々、歴代卒業生の篤志に支えられ、堅実な経営のもとでその使命が果たされましたことに、深く敬意を表し感謝の念を捧げたいと思います。


徳山大学の開学は、高度経済成長という激流の時代背景を有していました。
脱炭素社会やSDGs、人口減少や地域社会の萎縮などの問題が差し迫る現下も、当時と同様、激流する時代の真っ只中にあります。

この度、周南市は「2050年を乗り越えられる周南市になる」をパーパスとして掲げ、
「それは2050年を乗り越えるためのものになりますか」
「それは2050年を生きる市民のためになりますか」と、
職員が市役所の存在意義をかけて、あらゆる場面で自発的に心がけていくことを宣言しました。

まさしく時代は「達観する力」「本質に迫る力」「インテリジェンスの存在力」を求めています。
今日の困難は、必ずや「知の力」で切り開くことができ、「知の力」こそが、地域の未来を組み立てるパワーとなるものと考えています。

周南市のパーパスはこの「知の力」を拠り所としており、「知の拠点」であるShunan University の存在と発展なくして叶うものではありません。ここに、周南市が公立化に邁進してきた所以があります。
公立化を提唱してからの3年間、公立化が如何に地域の将来に有益であるかについて、多くの市民に語りかけ、説明してまいりました。
4年目となるこの春、Shunan University への期待が高まり、

「子どもをぜひShunan University に進学させたい」
「大学の公立化でブランド力が感じられるようになった」
「公立大学という響きに、まちが蘇るような気持ちになる」などの声がまちに溢れるようになりました。

今、
市民は「私たちのまちの私たちの大学」を待ち望んでいます。
市民は「私たちのまちの私たちの大学の学生さん」を心から歓迎し、力になりたいと思っています。
市民は「私たちのまちの私たちの大学」が市民の誇りでありたいと願っています。

こうした中で迎えた本日の開学です。
周南市は、2050年を乗り越えるための「至宝」を得ることができました。
設立者として、末永く大学の発展と充実を支えてまいる覚悟をここにお示し、「大学のある、知性と品格と誇りのあるまちづくり」に徹することをお誓い申し上げます。

 Takata 初代学長をはじめShunan University の関係者の皆様、初の入学生となられる皆様、在学生の皆様、大学を支えてくださる国や県、県東部の自治体、地域、企業、団体の皆様、
どうぞこれからのShunan University をよろしくお願い申し上げます。

Shunan University の明るい未来と、ご出席の皆様のご健勝ご活躍を心から祈念し、開学の挨拶といたします。

令和4年4月2日
周南市長 藤井 律子
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