徳山大学をこの地に誘致された、高村坂彦元徳山市長の建学の思いは、「将来の日本が必要とする人財を育成する大学、日本一のまちづくりの中核となる大学をぜひ徳山市に作りたい」ということであり、徳山大学開学から半世紀を経た今、建学者のこの思いは周南公立大学Shunan University に引き継がれようとしています。
今まさに、地域の中核となって地域の発展に資する地域貢献型大学としての役割が名実ともに明確になった、「周南公立大学Shunan University 」が新しい歴史を築きはじめます。
徳山大学が創立50周年を迎えるにあたって、地域貢献大学としての役割を明示するために、大学のミッションを「地域の持続的発展と価値創造のための成長エンジンとなる」ことと再定義するとともに、地域に根づき、地域の課題を地域とともに解決し、地域に愛され、地域に信頼され、地域の誇りと思っていただける「地域に輝く大学」となることをビジョンとして宣言いたしました。周南公立大学Shunan University では、「日本一のまちづくりの中核として存在する」というパーパスを実践し、ミッション、ビジョンを達成いたします。
これまでの地域との連携に関わる本学の取り組みに対して高い評価が得られましたことは、地域の皆様方のご理解とご支援のおかげと改めて感謝申し上げます。これらの評価を励みとして、地域貢献型大学として地域の発展に資する人材育成と研究成果の発信をさらに強化し、周南市の掲げる「大学を生かしたまちづくり」にある3つの方向性、すなわち「大学を地域の成長エンジンとした地方創生」、「大学をコアとした地域人材循環構造の構築」、そして「大学に集う若者たちによるまちの賑わいの創出」を、強力かつ迅速に進めることで、我が国における「地域貢献型大学のモデル」となります。そして、地域の皆様方が、「周南公立大学Shunan University があって良かった」、「周南公立大学Shunan University は我がまちの誇りだ」と思っていただける大学になることをお誓い申し上げます。
結びに、これまでの徳山大学としての半世紀の歴史を礎として、地域貢献型大学として次なる歩みをはじめる周南公立大学Shunan University に対しまして、引き続きのご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、周南公立大学Shunan University 開学式の学長式辞とさせていただきます。
令和4(2022)年4月2日 周南公立大学Shunan University 学長 髙田 Takata 隆