本学のシーズ(商品やサービス開発の素となる技術やノウハウ)をご紹介し、地域企業との共同研究への「きっかけ作り」を目的として「産学マッチング交流会」を開催します。
今回は3つのテーマをご紹介するとともに、企業の皆様のご要望を伺い機会を設けます。
併せて、JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)マッチングプランナー小池明様をお招きし、企業と研究者が活用できる予算支援策(競争的資金A-STEP等)をご説明いただき、周南地域の産学マッチングの創出を目指したいと考えています。
日 時:令和5年3月16日(木)10:00~12:00
場 所:周南公立大学Shunan University 11号館3階ラーニングコモンズ(周南市学園台843-4-2)
定 員:30名(参加費無料)
申込み先 :研究推進室 URA 江口博 eguchi@shunan-u.ac.jp ※メールにてお申込みください.
申込み締切:令和5年3月13日(月)
記載項目 :①企業・団体名 ②電話番号 ③氏名・役職 ④メールアドレス
周南公立大学Shunan University 「産学マッチング交流会」プログラム
【第1部 周南公立大学Shunan University 研究シーズ発表】
第1発表 福祉情報学部 土屋敏夫 教授
テーマ:「感性工学を用いた商品開発に関する研究事例」
感性工学とは、顧客の感性を数値化し、それに基づき製品開発を行う技術のことです。感性工学は日本発の技術であり、アジアや欧米に広がり発展してきました。広島大学の長町三生教授により1980年代から研究が始められて以来、多くのヒット商品が生まれています。本発表では、これまで関わった企業との共同プロジェクトを中心に感性工学の事例を紹介します。
第2発表 経済学部 江﨑和希 教授
テーマ:「近赤外線分光法(NIRS)を用いた生体内酸素情報活用に関する研究」
これまで近赤外線光を用いて、生体内の酸素情報を数値化し、運動時、トレーニング、リハビリ時の筋内酸素動態やリハビリや手術時の脳内酸素状態の情報を評価する研究が多く報告されてきました。しかし、機器が大型であったり、ケーブル等の影響で測定範囲や場所が制限されていました。近年、小型軽量化、無線化と技術の進歩に伴い、活用法が大きく広がっております。本発表では、これまでの研究報告や活用事例について説明します。
第3発表 福祉情報学部 鏡裕行 教授
テーマ:「数理モデルに基づいた塗布膜乾燥工程の最適化」
半導体プロセスのレジスト塗布工程等にみられる塗布膜乾燥工程一般の数理モデルを構築しました。塗布膜の乾燥においては、乾燥後の膜厚・膜質分布が均一・均質になることが求められますが、この数理モデルに基づく現象の本質の理解を通じて、経験や勘に頼らない所望の膜厚・膜質分布を目標とした制御が可能となります。塗布膜乾燥工程の最適化に課題をお持ちの方や、諸工程の数理モデル的理解に関心をお持ちの方との共同研究を希望致します。
【第2部 産学マッチングに活用可能な競争的資金について】
JST 岡山オフィス(中国・四国担当)マッチングプランナー 小池明 様
テーマ:「JSTによる企業と大学のための支援制度」
JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)は大学だけのものではありません。企業の皆様にも、お役に立てるはずです。大学との共同研究を始める前に、JSTの資金を活用しませんか。大学のシーズを企業に技術移転できるか、可能性を検証するトライアウトなど、様々な支援制度をご紹介します。
【第3部 名刺交換会】
※名刺交換は発表後も、ステージ後方で随時実施します.ご希望の方は担当・職員へお声がけください。