人間健康科学部看護学科 大達亮准教授が関わるグループの研究成果がJournal of Nursing Science and Engineeringに掲載されました。

大達准教授からのコメント

この研究は、眠りスキャンという体に装着することなく、マットレスや布団の下に敷くだけで客観的な睡眠データが測定できるデバイスが精神疾患をもつ人に対しても適応できるかということを調査した論文です。研究の第一段階では従来眠りスキャンに使われていたアルゴリズム(方程式)では精神疾患をもつ人に対して、睡眠データの精度が落ちることがわかりました。そこで研究の第二段階として、体重や持病、アルコールやカフェイン摂取習慣の有無といったその人の情報を加えることによって、精神疾患をもつ人に対する眠りスキャンの精度が向上することがわかりました。

論文情報

論文名:Construction and Validation of a Predictive Model to Improve the Performance of Non-wearable Actigraphy in a Psychiatric Setting: A Cross-sectional Study.(精神科領域における非装着型アクチグラフの性能向上のための予測モデルの構築と検証:観察研究)著者:Yuko Takeshi, Ryo Odachi, Keisuke Nakashima, Naoki Nishiyam, Kyosuke Nozawa, Kei Mato, Natsuko Nakano, Midori Mashita, Yoshimasa Mamiya, Miyae Yamakaw, Momoko Buyo, Hiroyoshi Adachi, Manabu Ikeda, Yasushi Takeya 掲載誌:Journal of Nursing Science and Engineering, 12, 184-199. 2025URL:精神科領域における非装着型アクチグラフの性能向上のための予測モデルの構築と検証:観察研究