2025年10月4日・5日の両日、日本マネジメント学会第92回全国研究大会が周南公立大学を主会場として開催されました。本大会には国内外から約100名の研究者が参集し、「構想実現力〜教育と共創〜常に成長する組織が持っているもの」を統一論題に掲げ、活発な研究発表と討議が行われました。本学会は、学術的探究に加え、地域社会および産業界との連携を重視した構成となっており、初日には「やまぐち企業交流フェス」がS1号館周南自動車学校ウェルビーイングスクエアにて開催されました。当日は、地元企業22社が出展し、金融・建設・製造など多様な業種のブースが並びました。午前は150名を超える学生が企業ブースを積極的に訪問し、会場は立ち見が出るほどの盛況となりました。お昼からは大学構内で開催していたマルシェ(キッチンカーや物販など50店舗以上の出店があり、こちらも大盛況)に来場された多くの市民も企業ブースの説明や展示を見学し、地域産業への理解と関心を深める機会となりました。同日午後には市民公開講座が11号館にて開催され、特別講演には山口県知事・村岡嗣政氏が登壇。「山口県の更なる成長と持続可能な社会づくりに向けて」と題し、半導体・蓄電池など成長産業の集積やGX(グリーントランスフォーメーション)国家戦略特区構想など、県政の未来展望について講演が行われました。そのほか、地域を代表する企業・団体のトップによる講演も実施され、橋本ふくみ氏(株式会社中特ホールディングス 代表取締役CEO)、南部知生氏(株式会社出光プランテック徳山 代表取締役社長)、毛利就慶氏(徳山毛利家第14代当主)、松岡健氏(株式会社西京銀行 代表取締役頭取)が登壇。周南地域が一体となって全国の研究者を迎え、学術と実践が交差する共創の場が築かれました。本大会は、周南公立大学が地域とともに未来を構想し、実現する力を育む場としての役割を果たすとともに、学術と社会の接点を創出する意義深い催しとなりました。

村岡嗣政山口県知事による特別講演