― 急性期看護の実践教育を本格始動 ―周南公立大学看護学科では、最新の高機能シミュレーション機器を導入しています。2年生の「成人看護方法(急性期)」の授業で、周術期看護を中心とした実践的なシミュレーション学修を本格始動しました。心拍・呼吸・血圧などの生体反応を再現できるリアルな学修環境のもと、学生は急性期にある対象者の刻々と変化する「いのちのサイン」を読み取り、適切に判断し、看護援助へとつなげる力を養います。本学修の特長は、シミュレーションによる実践と、デブリーフィング(振り返り)を組み合わせた学習過程にあります。成功体験だけでなく、うまくいかなかった経験についても多角的に考察することで、臨床現場で求められる判断力・実践力を段階的に身につけていきます。周南公立大学看護学科は、地域に根ざした教育を基盤としながら、高度化・多様化する医療現場に対応できる看護専門職の育成を、今後も継続して推進していきます。【学生のコメント】シミュレーション演習を通じて、状況設定から必要なことを考え、自分の言葉で伝える力を伸ばすことができました。看護の実践や他グループの観察を通じて、新しい視点や改善方法を発見する機会にもなりました。失敗は皆で解決策を考え、成功は共有し、次回はさらに「できる」ようになると感じています。



