周南市からの受託事業である「畑わさび生産環境等センシング業務」に関する調査経過報告会および意見交換会が、2025年7月8日周南市徳山保健センターにて開催されました。会場には県・市関係者や生産農家が出席し、これまでの取組状況や今後の課題について活発な意見交換が行われました。

本業務は周南市鹿野地区でのわさび栽培をICT技術によって支援し、経験の浅い新規就農者でも安定的な生産を実現することを目的に、2023年度より本学情報科学部が受託しているものです。日照・温度・CO2などのデータ分析を通じて「スマートわさび」と称したわさび生産の仕組化に取り組んでおり、情報科学部の野村典文教授、酒井徹也准教授、児玉満准教授、松村遼准教授、河村拓実助教が参画しています。

当日は、松村遼准教授より、これまでの取り組み状況と今後のデータ取得システムの改修案について、河村拓実助教より、生産環境データの分析と今後の分析方針について報告が行われました。

今後は、得られたデータと栽培成果との関連性の明確化を進めるとともに、持続可能なセンシング環境と栽培マニュアルの確立に取り組む予定です。

(参考)情報科学科の活動紹介

発表をおこなう松村准教授(左)、河村助教(右)

意見交換会の様子(左)、研究対象となるわさび畑(右)