- 福祉
- 2025年度
山口県の地域福祉カルテ2025の作成
- 担当教員
- 人間健康科学部 福祉学科 伊藤 敏安
このゼミでは当初、山口県内19市町を対象に保健・医療・福祉・介護の施設や人的資源の状況を整理して、いわば「地域福祉カルテ」を作成することにしていました。その一環として資料探しをしているときに、学生の1人がデジタル庁「 Well-Being 全国調査」という調査結果を見つけました。同調査は、全国の主要都市において市民の意識調査を実施するとともに、これを統計データに基づく客観的指標と比較することにより、その都市のWell-Being を計測しようとするものです。学生たちから「このアンケートの対象は一般市民だが、学生目線でみるとどうだろうか」「学生アンケートと対照させれば、若者らしい提案ができるのではないか」という意見が出されました。そこで急遽、予定を変更して学生アンケートを実施することにしました(実施に際しては周南公立大学研究倫理審査を受けました)。対象は全学科の在学生、方法はWeb調査、実施時期は2025年11月です。回答数は144票(8.4)と限られたものでしたが、興味深い結果が得られました。
いくつかご紹介します。たとえば「周南市は住みやすいと思うか?」について、全体の58%は「そう思う」とし、「そうは思わない」22%でした。「周南市は若者にやさしいと思うか?」については「そう思う」が26%に低下し、「そうは思わない」が29%に増えました。面白いことに、「若者にやさしい」と評価している学生の90%は「周南市は住みやすい」と回答しています。「進学先として周南公立大学を選んで良かったと思うか?」については、「そう思う」がほぼ半数の47%、「そうは思わない」は13%でした。好意的回答が多く、安心しました。ところが「もし可能であれば、卒業後に周南圏域に就職したいか?」については、「そう思う」17%に対し、「そうは思わない」63%でした。そんななかで「周南公立大学に進学して良かった」という人に限れば「そう思う」は29%でした。大学とその周辺での良い体験が周南圏域への定着につながることが期待されます。
担当教員のコメント
学生アンケートの回収率は高くありませんでしたので、結果の解釈には注意する必要があると思います。けれども、質問には誠実に回答してくれたと思います。この調査結果が周南市の住みやすさ向上に少しでもお役に立てればと思います。たいていの学生は、画面スクロールでパソコンを操作しています。今回のような集計作業やグラフ作成にはマウスを用いた細かな作業が求められます。難渋している様子でしたが、社会人として活躍するためにもパソコン操作に習熟してほしいと思いました。