この地域ゼミのカテゴリー
  • 地域活性化
  • 2024年度

地理情報システム(GIS)で地域のアーカイブを作ろう!

担当教員
経済経営学部 経済経営学科 佐藤 裕哉

周南市内には、江戸時代の干拓を示す石碑や明治期に活躍した言語学者・淺田榮次を顕彰するモニュメントなど、地域の歴史を物語る石碑やモニュメントが数多く残されています。しかしそれらの多くは日常生活のなかで見過ごされがちで、その存在や意味を知る機会はなかなかありません。このゼミでは、そうした地域の歴史資源を学生たちが自らの足で歩いて確認し、GIS(地理情報システム)を用いてデジタル地図として記録・整理する「地域のアーカイブ」を作ることに取り組みました。

活動はフィールドワークを中心に進められました。授業時間内にとどまらず、授業日以外・授業時間外にも複数回にわたって周南市内を歩き、石碑やモニュメントの場所・内容・状態を確認しながらデータを収集しました。収集した情報はGISを活用してデジタル地図上に落とし込み、視覚的に地域の歴史資源を確認できるアーカイブとして整理していきました。

地域を歩くなかで、これまで気に留めていなかった場所に思いがけない歴史の痕跡を発見する場面も多く、学生たちは周南市の歴史と文化を肌で感じながら活動に取り組みました。GIS技術の習得という実践的なスキルの獲得とあわせて、地域資源を記録し次世代へ継承することの意義を体感できた、充実したゼミとなりました。

担当教員のコメント

周南市内を歩いていると、普段何気なく通り過ぎている場所に、地域の歴史を刻んだ石碑やモニュメントが静かに佇んでいます。そうした地域の記憶を掘り起こし、デジタル地図という形で記録・保存することには、地域の歴史を未来へつなぐという大切な意味があります。実際に足を運び、自分の目で確かめながらアーカイブを作るなかで、このことを学生たちも体感できたのではないでしょうか。GISという技術を地域課題の解決に活用する経験は、デジタルと地域をつなぐ力として今後ますます求められるものです。地域の歴史に触れたこの経験が、周南市への愛着と探究心をさらに深めるきっかけになってくれれば嬉しいです。