この地域ゼミのカテゴリー
  • 地域活性化
  • 2025年度

「聞き書き」でまちを知る、これからの地域像を考える

担当教員
経済経営学部 経済経営学科 稲垣 円

「聞き書き」という手法を用いて、地域に暮らす方々に話を伺い、その言葉を丁寧に記録・編集して冊子にまとめ、地域へ還元することに取り組んだゼミです。今年度も大河内地区(周南市)の皆さんにご協力いただき活動を進めました。

聞き書きとは、語り口や表現をできる限りそのまま残し、地域の暮らしや文化、人々の価値観を浮かびあがらせる記録方法です。学生たちはまず講義形式でこの手法の意義や進め方を学んだうえで、実際に地域を訪問し、対象者との交流や聞き書きの実施に臨みました。

聞き取った内容を整理し、言葉を選びながら冊子としてまとめ上げる作業は、想像以上に時間と労力を要するものでしたが、学生たちは最後まで丁寧に向き合いました。完成した冊子は地域の方々へお渡しし、大変喜んでいただくことができました。フィールド調査や地域づくりに必要な基本的な姿勢とスキルを実践のなかで身につけるとともに、地域に生きる人々の言葉の重みと豊かさを全身で受け取った、かけがえのない経験となりました。

担当教員のコメント

地域の方々の言葉に耳を傾け、それを丁寧に記録して形にするという作業は、情報を素早く処理することに慣れた学生たちにとって、最初は戸惑いを感じる部分もあったかもしれません。しかし活動を重ねるなかで、じっくり聴くこと・丁寧に言葉を選ぶことの大切さを体得していく姿が見られました。地域の方々からいただいた言葉は、どれも唯一無二のものです。学生たちにとっても忘れられない場面になったのではないでしょうか。