教育・研究シーズ
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この教育・研究シーズのカテゴリー- 人間健康科学部福祉学科
地域と社会保障に関する研究
この教育・研究シーズに関連するキーワード研究概要
社会保障とは、第一義的には、私たちの生活・権利保障のための国家による施策・制度の体系であるが、その検討にあたっては、社会保障の対象となる個人の生活の視点も不可欠である。そして、現代の個人の生活を考えるうえでは、その人が暮らす「地域」と個人の関係性や、地域そのもののあり方という視点もまた欠かすことができない。「地域共生社会の実現」(その是非はさておき)が叫ばれる中、社会保障という国家的な制度を、個人の「地域生活」や地域づくりにどのように活かしていかなければならないか、上記の「居住」に関する研究の知見や、法的権利保障の視点なども踏まえつつ検討していきたい。
メッセージ
社会保障は、私たち一人ひとりの生活に生涯にわたってかかわりを持つものだけに、そのあり方や動向には、多くの人びとから関心が寄せられています。一方で、社会保障は多様な法律や制度から構成されるものであるだけに、内容が複雑でわかりにくく、親近感を抱きにくいのも事実です。私の研究では、そこに「個人の生活」や「地域のあり方」といった視点を加味することにより、社会保障の必要性や、その活用の方策、今後の課題などについてわかりやすく可視化し、みなさんとともに、今後の日本の社会保障のあり方と地域社会のあり方について考えようとするものです。社会保障を通じただれもが暮らしやすい地域社会の実現について、ぜひ一緒に考えてみませんか。