教育・研究シーズ

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この教育・研究シーズのカテゴリー
  • 看護
  • 人間健康科学部看護学科

精神科看護師におけるNegative Capabilityの概念構築

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研究概要

精神科看護師は複数の不確かさを抱えながら実践を行っている。本研究では、この不確かさへの対応の方略として“negative capability”という概念に着目する。negative capabilityは「不確実さや懐疑の中にいられる能力」とされ、概念的な検討がされてきたが、今なお多義的である。本研究では精神科療養病床の看護師を対象に、長期入院患者のリカバリーを実現した事例を中心にインタビュー調査を行うことにより、negative capabilityの概念構築とその獲得プロセスの解明を目指す。

現代はVUCAの世界と呼ばれ、不確かで未来の予測が難しい時代とされています。この答えの出にくい時代に、どのように思考を続けていくことができるのか、Negative Capabilityという「不確かさや懐疑の中にいられる」能力に着目することで、変化がない、結論が出ないといった状況にどう対峙していくかというヒントになると考えています。またこの力を育むことは、思考を続ける力を育みこととも言えるので想像力を培うことにつながると考えています。