周南公立大学はトヨタカローラ山口株式会社と連携し、以下の地域DX人材の育成プログラムに係る共同研究を2023年度より開始しました。以下記載のとおり、企業と大学の連携により地域に根付くAI・データサイエンスに強い人材を育成することを目的に、2023~2025年度にかけて「社員と学生の共同研究」、2024~2025年度にかけては「実践ゼミ」を実施しており、2024年3月には活動報告会も開催しました。今後も中長期的に計画を進め、4年目となる次年度以降は新たなサービス創出やスタートアップ起業を目指す予定です。

【共同研究の概要】

  1. 目的:企業と大学の連携により、地域に根付くAI・データサイエンスに強い人材を育成する。
  2. 狙い
    • 社会人と学生が同じ課題にチャレンジすることで相乗的な学習効果を狙う。
    • 地域企業の活動を知ることで、学生の地域企業への理解と愛着心を養う。
    • 地域企業の資産の一部を大学に提供することで、大学の新たな教育システムの開発を支援する。
  3. 中長期戦略
    • 1年目~2年目: 社員と学生の共同研究(データ分析)
    • 2年目~3年目: 実践ゼミ(社員、学生混合)
    • 4年目以降: 新たなサービス創出やスタートアップ起業
  4. 2023~2025年度の活動(社員と学生の共同研究)
    • 共同研究テーマ: eモータースポーツの操作履歴をもとに「感性」と「身体反応」を分析
    • 研究内容: データ収集、分析、特徴量の検証
  5. 2024~2025年度の活動(実践ゼミ)
    • テーマ: メタバース空間試作をテーマとし、メタバースの有効活用に関して、社員と学生が協力して研究
    • スケジュール: メタバースの学習及びプラットフォームの調査、活用、試行(2024年4月~6月)      →コンテンツ制作テーマ決め、コンテンツ制作、評価、改善(2024年7月~12月)      →全体のインテグレーション、レポート作成、発表(2025年1月~)
  6. その他(2024年度TOKUYAMA D1の活用)
    • 各種セミナー: データサイエンスワークショップ、電気学会、共同研究発表会(詳細以下)など
    • 事務所活用: 地域DX教育研究センター窓口開設、共同研究定例会、実践ゼミなど

【2024年度共同研究発表会について】

2024年3月27日水曜日、TOKUYAMA D1セミナー室にて、トヨタカローラ山口株式会社との「2024年活動報告会」を開催しました。本報告会では、学生と企業、教員がそれぞれの立場から1年間の活動成果を発表し、活発な意見交換が行われました。

■ 開催概要

  • 日時:2024年3月27日(水曜日)13:00~15:00
  • 場所:TOKUYAMA D1セミナー室
  • 参加者:学生、トヨタカローラ山口株式会社社員、教職員

詳細

  1. 合同専門ゼミ1活動報告(学生) 13:00~13:30「メタバース空間による新たな価値創出の研究」
  2. 合同専門ゼミ1活動報告(企業) 13:30~14:00

 「AIツールを使った事例のリサーチ」 トヨタカローラ山口の社員の方より、企業側から見たAIツールを使った事例について、報告がありました。

  1. 共同研究発表(日置先生) 14:00~14:30

 「レーシング場面における人の身体的特徴量の分析」 日置先生より、企業との共同研究の進捗と成果について、発表がありました。

  1. 共同研究発表(土屋先生) 14:30~15:00

 「レーシングゲームにおける習熟度と眼球および瞳孔運動の関連性」 土屋先生からは、研究の社会的意義や今後の展望について、説明がありました。

【活動報告】左:学生  右:情報科学部 野村教授
福祉情報学部の学生による活動報告
トヨタカローラ山口株式会社 社員による活動報告
共同研究発表 情報科学部 日置講師
福祉情報学部 伏谷さん(2025年3月卒業)