2025年8月22日(金曜日)、周南公立大学にて、地域の小学生から高校生を対象としたイベント「みんなで作る!理想の MY City」が開催されました。本イベントは、学生サークル「教育研究会(注)」が主体となり、大学における学びへの興味を持ってもらうとともに、周南地域への理解を深めることを目的として企画され、当日は中学生、高校生の計6名が参加しました。
【イベント概要】
前半は、「周南地域にはどんな工場・企業・お店が「どこに」あるだろう?「どうして」そこにあるのだろう?」をテーマに、地域にある施設の立地の条件を地理学や経済学の視点から考えていく学習を行いました。大学生の進行のもとで、参加者たちはコンビニやゴミ処理場、工場、市役所などの立地の特徴について、資料や普段の生活を思い起こしながら学習に取り組みました。参加者たちは活動を通して、「みんなが欲しがったり、必要としている建物は人が集まりやすい場所に立つんだな」「暮らしの中で必要だけど、家の近くにあったら困るような建物は、まちから離れた場所に立つんだな」といった経済的・地理的な立地の特徴を体験的に学んでいきました。みんなで話し合って街をつくろう!」を利用しました。参加者たちはグループに分かれて、限られた予算の中で、住宅、工場、コンビニ、市役所、ごみ処理場、図書館などのまちに必要な施設をどんな場所に設置すればいいのかを考えました。最後の成果発表では、郊外に広い土地が必要な娯楽施設などをたくさん集めたまち、幹線道路を中心に公共施設や商業施設が立ち並ぶまちなど、グループごとにコンセプトの異なるまちが提案されました。発表に対して、イベントを支援した地理学や教育学が専門の本学教員からの講評も行われました。
後半は、前半で学んだ内容をふまえて、自分たちの考える理想のまちづくりに取り組みました。この活動では、大阪国税局の開発したゲームアプリ「参加者アンケートでは、「建物の位置は生活の質や環境に関わっていることがわかった」「遊園地などの隣にレストランを立地させるとよいという先生からの意見に納得した」といった感想が寄せられ、施設の立地とまちづくりとの関わりを実感していたようでした。
本学では、今後も地域に根差した学生主体の教育活動を推進し、未来を担う子どもたちにとって「大学」が身近で学びたくなる場所となれるよう、様々な取り組みを進めていきます。




(注)教育研究会は、将来の教職を目指す学生が集い、日々切磋琢磨しているサークルです。本イベントは、学生たちが教育実習に向けて実践経験を積むための場としての意図も込められています。
なお、周南公立大学では、以下の教員免許の取得が可能です。 経済経営学部…中学校教諭一種免許状(社会)、高等学校教諭一種免許状(地理歴史)(公民)(商業) 人間健康科学部スポーツ健康科学科…中学校教諭一種免許状(保健体育)、高等学校教諭一種免許状(保健体育)、小学校教諭二種免許状 人間健康科学部看護学科…養護教諭二種免許状(保健師合格後、申請により取得) 情報科学部…高等学校教諭一種免許状(情報)