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コンピュータの画面やメタバース空間の「背景」が、私たちの記憶や考え方にどのような影響を与えるのか
情報科学部 情報科学科 准教授 酒井 徹也
Q1. どんな研究テーマですか?
コンピュータの画面デザインやメタバース空間の風景といった「背景」となるデジタル環境が、私たちの記憶や考え方にどのような影響を与えるのかを明らかにする研究です。日常的に接しているデジタル空間を、心理学の視点から捉え直しています。
Q2. なぜこのテーマに注目したのですか?
パソコン作業中のデスクトップ壁紙やウィンドウ配置が、作業内容を思い出しやすくしたり、逆に集中を妨げたりすることがあります。さらに、メタバース空間での体験が現実と同じように記憶に残るのかという疑問から、デジタル世界の「環境」が持つ役割に注目しました。
Q3. 研究ではどのような方法を用いていますか?
心理学の実験手法を用いて、画面の背景やデザイン、仮想空間の風景を操作し、それが人の記憶成績や思考の進め方にどのような変化をもたらすのかを検証しています。デジタル空間における「記憶の手がかり」の働きを、実証的に分析しています。
Q4. この研究で社会や暮らしはどう変わりますか?
学習ソフトやオンライン会議システムの画面設計を工夫することで、内容が記憶に定着しやすくなり、情報の理解や共有がよりスムーズになると期待されます。また、メタバース空間での教育・研修・観光体験が、より豊かで印象に残るものとなり、デジタル技術の活用範囲を大きく広げる可能性があります。
Q5. この研究の魅力はどんなところですか?
身近なパソコン画面やメタバースの風景が、人の心の働きにどのように影響しているのかを、実験によって科学的に解き明かせる点に魅力があります。その成果は、誰もが直感的に使える「人にやさしいテクノロジー」の開発につながり、デジタル機器にストレスを感じることなく活用できるスマート社会の実現に貢献します。
