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地域保健現場におけるカスタマーハラスメントに関する研究

人間健康科学部 看護学科 助教 木倉 悠子

Q1. どんな研究テーマですか?

地域保健現場におけるカスタマーハラスメント対策に関する研究です。日常業務の中で生じる暴言や過度な要求などのカスタマーハラスメントを予防・軽減する方策を検討し、保健師が心身共に健康で安全に就業できる環境づくりを目指しています。

Q2. 地域保健現場では、どのような問題が起きていますか?

地域で活動する保健師は、住民対応の最前線に立つ専門職です。そのため、暴言・暴力や悪質クレームなどのカスタマーハラスメントに遭遇する場面が少なくありません。こうした経験は強い精神的ストレスや自尊感情の低下を招き、業務意欲の低下やバーンアウトにつながる可能性があります。

Q3. なぜこの研究が必要だと考えていますか?

カスタマーハラスメントが常態化すると、保健師の離職や人材不足を助長し、地域保健活動の質や持続性にも影響を及ぼします。そのため、その実態や影響要因を明らかにし、早期対応策や組織的支援体制の整備につなげることが重要であると考えています。

Q4. この研究で社会や暮らしはどう変わりますか?

研究を通じて具体的な対策を提案することで、保健師が安心して専門性を発揮できる職場環境の維持・向上に貢献します。人材の定着を図り、地域保健活動の質と持続性を確保することで、地域住民への保健サービスの質向上につながることが期待されます。

Q5. この研究の魅力はどんなところですか?

地域保健の現場で見過ごされがちな職業的リスクを可視化し、個人の努力に依存しない「組織的な予防・支援の仕組み」の構築につなげられる点が本研究の魅力です。保健師の職場環境の改善と地域住民への保健サービスの質向上の双方に貢献できる可能性があります。