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精神科病院における外国人患者に対する看護の現状と今後に向けての方略

人間健康科学部 看護学科 教授 羽生 貞親

Q1. どんな研究テーマですか?

精神科病院における外国人患者に対する看護の現状を明らかにし、今後に向けた方略を検討する研究です。

Q2. これまでどのような研究に取り組んできましたか?

これまでに、一般病院で外国人患者をケアする上での問題や、外国人看護師が日本で仕事をする上で抱える心の問題、国や地域によるこころの病気に関する解釈の違い、大震災後の心理的影響に関する国際比較などをテーマに研究を行ってきました。

Q3. 現在進めている研究の内容を教えてください。

現在主として取り組んでいるのが、精神科病院における外国人患者への看護に関する研究です。全国の精神科病院を対象に、外国人患者にケアを実践する際に困ることがあったのか、どのような点で困ったのか、その理由や対処方法について、アンケート調査およびインタビュー調査を実施し、具体的な対策を考察しています。

Q4. この研究で社会や暮らしはどのように変わりますか?

多文化共生の時代を迎え、コロナの問題がある程度落ち着いた現在、日本で生活する外国人や来日する外国人の数は、これまでにないくらい増えています。こうした状況に、日本の医療も適切に対応していく必要があります。特に、言葉や文化の違いが大きく影響すると考えられるこころの医療の現場において、ケアを提供する側と受ける側の双方が、違いに大きく振り回されることなく、よりよいケアを受けられるようになることが期待されます。

Q5. この研究の魅力はどんなところですか?

多文化共生はお互いの違いを認め、尊重し、理解しあうことから始まります。医療の現場も例外ではありません。今回テーマとしている内容は、全国規模で調査された例がほとんどなく、この成果が日本にいる多くの外国人や、医療の現場でケアを提供する看護職の方々に少しでも役立つことを目指している点に魅力があります。