大学のスゴい研究、見せます!

人と人をつなぐ ことばの力 ― 話ことばが育むつながりの研究

情報科学部 情報科学科 准教授 立部 文崇

Q1. どんな研究テーマですか?

人と人をつなぐ「ことばの力」、とくに日常会話の中で使われる話ことばが、相手との距離感や信頼関係の形成にどのような役割を果たしているのかを、実際の会話データの分析を通して明らかにする研究です。地域活動や教育、福祉など、協力関係が欠かせない場面に着目し、円滑な関係づくりを支える言葉の働きを探っています。

Q2. 研究では、どのような「ことば」に注目していますか?

文末の「ね」や「よ」といった表現、「あの」「えっと」などのフィラーと呼ばれる言葉など、一見すると何気ない話ことばに注目しています。これらは単なる隙間を埋める言葉などではなく、会話の流れを調整したり、相手との関係性を調整したりする機能を持っています。

Q3. どのような方法で研究を進めているのですか?

実際の会話データの分析や聞き取り調査を通して、人と人とのやり取りの中で、これらの表現がどのような場面で使われ、会話の流れや関係性にどのような影響を与えているのかを詳しく調べています。実際のやり取りをもとに分析することは、関係構築に関わる言葉の具体的な働きや特徴を明らかにすることにつながります。

Q4. この研究は、どのような場面で役立つと考えていますか?

研究成果は、地域活動、学校、職場、福祉の現場など、さまざまな人が関わる場面で活かせます。初対面の人との会話のきっかけづくりや、多様な背景を持つ人同士が協力関係を築く際のヒントとして、実践的に役立つと考えています。

Q5. この研究の魅力はどんなところですか?

日常の何気ない会話に隠れている「ことばの力」を、科学的に解き明かしていく点がこの研究の魅力です。身近な言葉を入り口に、人と人のつながりの仕組みを探ることで、言語学の面白さと、地域や社会で活かせる実践的な知見の両方を発信できるところにやりがいを感じています。