12月13日(土曜日)、周南公立大学の学生がゼミでの学びを活かし結成した「平和志向のまちづくりの会」が、戦後80年を契機に進めてきた調査・活動のとりまとめ結果を周南市立徳山駅前図書館内で発表しました。この活動は、今年6月に公益財団法人 山口きらめき財団の「若者チャレンジ応援事業」に採択され、周南市が開催するイベント「「戦後80年 想いをつなぐ、未来へ。」昭和100年これからの周南」の一環として、活動を進めてきました。また、本発表会は本学地域イノベーションセンターと周南市との共催事業として開催しました。発表会では、特攻兵器「回天」の記念館、民族資料館での調査をはじめ、戦中・戦後復興の体験者や有識者、ウクライナ出身の古谷ニーナさんなどから紡ぎ出された証言をとりまとめ報告するとともに、学生がたどりついた考えを「プロポーザル」(提言書)として、周南市文化スポーツ観光部に手渡しました。あわせて、有識者、行政関係者によるパネルディスカッションを開催し、学生へのエールとともに、徳山空襲の詳細、歴史をひもとき現在を見つめる重要性、戦後80年の周南市の取組み等が語られました。さらに特別企画として、養老孟司さん(解剖学者・東京大学名誉教授)からの「周南公立大学生および周南市民の皆さんへ」と題したビデオメッセージが流され、戦争を引き起こさないようにするための若い人への助言として「自分の生活の中に自然を入れてほしい」「一番大切なのは自分の日常の生活」とするなど平易な中に核心をつく助言が披露されました。

「平和志向のまちづくり」提言書概要
「平和志向のまちづくりの会」メンバー
パネルディスカッションの様子(一番左は本学経済経営学部 伏木教授)
提言書を手渡す学生

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