このたび、本学人間健康科学部看護学科の大達亮准教授が執筆したLetter(レター論文)が、精神看護分野の国際学術誌「Journal of Psychiatric and Mental Health Nursing」に掲載されました。今回掲載された論文は、精神科看護師に求められる「ネガティブ・ケイパビリティ(答えのない状況に向き合う力)」の育成について論じたものです。精神科医療の現場では、患者の回復までに長い時間を要することや、すぐに解決策が見つからない課題に向き合う場面が少なくありません。そのような中で看護師には、不確かな状況を受け入れながら患者に寄り添い続ける力が求められます。本論文では、このような力を高める方法として「演劇」の活用に着目しています。特に今回は「即興演劇」という決められた台本を準備しないような演劇の手法が創造する力や不確かなことへの我慢強さを高める可能性について考察しています。これらの力は精神科看護師がケアを実践していく上で欠かせない力であると考えられています。本研究は、2025年に同誌へ掲載された研究論文「Skills and Resources of Psychiatric Mental Health Nurses to Support a Long and Uncertain Recovery Journey: A Grounded Theory Approach」への反響を受けて執筆されたものであり、看護教育における新たな学習方法の可能性を提案する内容となっています。本学では今後も、地域社会や医療現場の課題解決につながる研究活動を推進するとともに、その成果を教育や地域貢献に生かしてまいります。【論文情報】タイトルDrama as a Potential Approach to Supporting Negative Capability in Psychiatric Nursing著者大達 亮、矢田 浩紀、安達 圭一郎、武用 百子掲載誌Journal of Psychiatric and Mental Health Nursing掲載年2026年