徳山大学は「日本一の理想都市」を掲げた当時の徳山市(現周南市)の高村坂彦市長が「地方でも安心して学べる大学づくり」を標榜、徳山市議会の大学誘致議決を経て1971年に開学、それから今日まで公設民営型大学の先駆けとして、地域における産学官連携の重要な役割を担うべく歩んできました。この間、山口県東部地区唯一の4年制大学という存在として「知・徳・体」一体となった人財育成に努め、周南地域をはじめ国内・国外の様々な分野で1万6千余の本学卒業生が活躍しています。
2021年4月、地域と共に歩み続けた本学が創立50周年を迎えます。一つの節目、そして新たな50年紀の始まりとして非常に重要な年となります。すでに本学の使命である“地域の成長エンジン”の役割を果たすべく、いくつかの取り組みを開始しました。本学の持つ様々なノウハウ、人的資源を地域の皆様に活用していただくワン・ストップサービスの窓口となる「地域共創センター」の開設、周南広域の8団体と本学が協力して地域発展に資する産学連携を推進する「周南創生コンソーシアム」など、多様な企画を今後も進めていきます。またカリキュラムの面では、学生が貴重な4年間を過ごす周南地域の方々から多くを学ぶ場となる「地域共創型インターンシップ」を地域の企業、各種団体のご協力を仰いで2021年度より必修科目として開始します。
創立50周年にあたり"地域に輝く大学"としての地位を確固たるものとすべく、これまでの改革の結実である「特色ある教育カリキュラム」や本学が有するさまざまな知的資源を活かして、地域を支える人財の育成、地域産業の振興、市民生活や地域活動への貢献など、地域課題の解決のために「地域との連携」をさらに深め、地域の持続的発展と価値創造に貢献する大学づくりに全力を注ぎます。引き続きのご理解とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
徳山大学学長
髙田 Takata 隆
(※2021年4月)